しかし、現在33歳でU−18、そしてフル代表でプレー経験のあるカロリーナ・ミランダは『エル・パイス』でこうコメントした。

「今の彼女たちがしている批評のやり方は、決してちゃんとした形式のものではない。でも、どんなやり方だったら、女子サッカーの批評をみんなが聞くの? (ワールドカップ前に)誰が27年間も代表監督が替わっていないことを知っていた?」

 たしかに世間のほとんどの人は知らなかった。サッカーが好きで、毎週末リーガ・エスパニョーラを追っているスペイン人でも、女子代表監督の名前を知っている人はほとんどいなかっただろう。

 カロリーナ・ミランダはこうコメントしている。

「私は代表でいい時を過ごしていない。代表に行っていたのは、誇りのため。とても悪い時間を過ごしたわ。監督は、私に『太っている』と言った。だからやせるために、不味い飲み物を飲むように命じた。毎日、私だけのボトルがあった」

「彼女たちは雷鳴の箱を開けた。腐食したもので、リスペクトに欠けたものだ。私は太っていると言われた時、もう『太っちょと呼ぶな』と言い、代表には戻らなかった」 

 ワールドカップで敗戦した理由の一つには、本戦出場を決めてから5試合親善試合をしたが、強豪国と対戦していなかったことと、大会前に2カ月親善試合をしていなかったことが挙げられる。明らかな準備不足と強化策の見直しが課題にとなっていたが、その前には変えるべき点は他にあるのは明らかなようだ。

 選手から反旗を翻されたイグナシオ・ケレダだが、大会後に続投の意思表示をしている。