iPhoneやiPadだけでなく、PCでも使える定額制音楽サービス「Apple Music」が開始!月額980円または最大6人で使える月額1480円で、3ヶ月間は無料利用可能――実際に試してみた【レポート】

iPhoneでApple Musicを試してみた!

Apple(アップル)は30日(現地時間)、iPhoneやiPadなど向けプラットフォーム「iOS」の最新バージョン「iOS 8.4」を提供開始し、新しい音楽配信サービス「Apple Music」を日本を含む最初の100以上のサービス国・地域において開始しています。

日本での利用料は一部無料で利用できる機能以外の有料のメンバーシップ向け機能では1人で使う「個人」プランで月額980円、家族などの最大6メンバーで使う「ファミリー」プランで月額1,480円となっており、最初の3ヶ月は体験期間として無料で利用できます。

なお、先行して提供されている同じような音楽配信サービス「LINE MUSIC」とは異なり、初期状態では無料期間が終わったら自動的に有料サービスに移行するので注意してください。移行しないように自動更新をオフにすることができますが、自動更新は更新のタイミングの24時間前まででないとすでに更新手続きが行われてしまっているのでご注意ください。

今回は実際にApple MusicをiPhoneで使ってみたのでどのようなサービスなのか、そして、自動更新をオフにする方法などもまとめて紹介したいと思います。

Apple Musicを利用するまで
Apple Musicは今年6月8日(現地時間)に開催されたAppleの開発者向けイベント「WWDC 2015」にて発表された新しい定額制音楽配信サービスです。

利用できる製品はiPhoneやiPadなどのiOS搭載機種に加え、Mac OS XやWindowsを搭載したパソコン(PC)にて利用できるほか、Apple TVおよびAndroidでも今秋より利用できる予定です。なお、iOS搭載機種ではiOS 8.4、パソコンではiTunes 12.2以降が必要となり、執筆している7月1日6時時点ではまだiTunes 12.2は配信開始されていません。


iPhoneの「ミュージック」アプリからApple Musicを利用。まずはiTunes Storeにサインイン

iOS 8.4にアップデートしたiPhoneなどのiOS搭載機種では「Apple Music」というアプリアイコンはなく、これまでの「ミュージック」アプリにてApple Musicが利用できるようになります。

ミュージックを起動すると、Apple Musicのロゴが現れるので利用するには「3ヶ月無料トライアルメンバーシップを開始」をタップします。なお、Apple Musicを利用せずにこれまで通りのミュージックとして使うなら「マイミュージックにアクセス」を選択すればOKです。

Apple Musicは上記通りに1人で使うなら月額980円、家族など最大6人で共有して利用するなら月額1480円で使え、3ヶ月の無料期間が用意されていますが、まずはどちらかを選ぶ必要があり、初期状態では無料期間が終了した後、自動的に有料サービスに移行します。また、ファミリープランはiCloudの「ファミリー共有」を利用するため、Apple Musicだけでなくアプリなどの支払いも1つのクレジットカードにまとめられてしまうので注意が必要です。


使用許諾契約書に「OK」を選び、利用規約に「同意する」を選択、再度、Apple Musicの支払いプランを確認して「購入する」を押します。なお、この時点では3ヶ月無料期間があるので決済は行われません

使用許諾契約書や利用規約を確認して進んでいくと、ミュージックアプリのマイミュージックが表示されます。アプリは画面下部に5つのタブがあり、左から「For You」および「New」、「Radio」、「Connect」、「My Music」が主な機能となります。


マイミュージック(「My Music」タブ)



各タブのトップ画面。左から「For You」および「New」、「Radio」、「Connect」


なお、Apple IDでサインインすれば一部機能は無料で利用できますが、すべての機能を利用するには有料のメンバーシップが必要。有料で使える機能の違いは以下の通り。



◯まずは自動更新をオフにしたい人に
Apple Musicのサービスを試す前にまずは有料プランへの自動更新をオフにしておきたいという場合には、上記のサービスを使えるようにした直後にApple IDのメールアドレス宛に「購読開始のお知らせ」というメールが届いているので、そこにある「購読の管理」というリンクからApple IDにサインインして、「自動更新」のチェックをオフにしておきましょう。



Apple Musicの有料プランの自動更新をオフにする流れ。メールから以外にも画面左上にある赤い人のアイコンから「アカウント」画面を表示し、「Apple IDを表示」からも購読の管理にアクセス可能


◯For You
For Youは自分の好みのジャンルやアーティストを登録しておくと、音楽を知り尽くした担当者が人力で自分にあったおすすめの音楽やアーティストを選んでくれる機能です。まずは好きなジャンルやお気に入りのアーティストを選びます。

選び方は好きなジャンルやアーティストを1回押すと好き、2回押すと大好きみたいな感じで大きくなるので、表示された中から選んでいきます。

なお、最初に選んだジャンルやアーティストは画面左上にあるプロフィールアイコンから後で変更することも可能です。また、ここで選んだアーティストは初期状態では自動的にConnectのフォローに追加されます。



◯New
いわゆるこれまでの通常の音楽配信サービスのトップ画面と同じで、最新や人気の楽曲が並んでおり、画面上部にある「全てのジャンル」をタップするとジャンルをJ-PopやR&B/ソウル、エレクトリック、オルタナティブ、クラシック、サウンドトラック、ジャズ、ダンス、ヒップホップ/ラップ、ポップ、ロックから選べ、各ジャンルのNewが表示されます。

また、各タブにおいて右上にある虫眼鏡アイコンをタップすると検索も行え、検索はApple Musicからだけでなく、自分のマイミュージックからのみ行なうことも可能です。

オンライン上にあるApple Musicの楽曲は例えばアルバムやおすすめの楽曲一覧などの1つの再生リスト(プレイリスト)のようなものを「ステーション」と呼んでおり、ステーションを再生するとそこに登録されている楽曲が順番に再生されます。また、オンラインながらステーションの曲順は変更も可能です。


ちなみに、Apple Musicでは楽曲をオフラインでも再生できるようにダウンロードすることもできます。ダウンロードはもちろん楽曲ごとだけではなく、アルバムごとなどでも行え、ダウンロードするとマイミュージックにiTunes Storeで購入した楽曲やiTunesで転送した楽曲とともに並びます。オンラインでもオフラインでも配信されているのはAAC形式の256Kbpsとのこと。



◯Radio
Radioは独自にDJなどを用意したグローバルなラジオ番組「Beats 1」などのラジオサービスです。Beats 1は当初はニューヨークおよびロサンゼルス、ロンドンから放送されるとのこと。



◯Connect
ConnectはApple Musicの大きな特長である「アーティストとファンをつなぐエコシステム」の中核をなす機能で、アーティストは音楽だけでなく、プロモーションなどのムービーや活動中のフォトなどもアップし、ファンに直接情報を届けることができるようになっており、ムービーは広告なしのHDミュージックビデオが配信できるようになっており、好きなアーティストやキュレーター(Curator)をフォローしておくとまとめてそれらの情報をチェックできるようになります。

すでに紹介したようにFor Youで選んだアーティストは初期状態では自動的にConnectのフォローに追加されますが、Connectタブの「フォローしているアーティストとCuratorを表示する」から「自動的にフォローする」をオフにできるほか、一度フォローしたアーティストをやめることも可能です。また、フォローは各アーティストやキュレーターのページからも行えます。



記事執筆:memn0ck


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