ミランとジャクソン・マルティネスの間に驚きの動きだ。直近になり、アトレティコ・マドリーが割って入り、選手の獲得に迫っているのである。ミランにとっては、ジェフリー・コンドグビアを逃したのに続く痛手だ。

アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は、マルティネスにマリオ・マンジュキッチのユニフォームを提示した。マンジュキッチはユヴェントスへ移籍する見込みだ。アトレティコ移籍となれば、マルティネスはチャンピオンズリーグに出場できる。アトレティコのユニフォームを着ることへの魅力はますます強まっており、マルティネスはオファーを受ける寸前だ。

これにより、ミランはすでにまとまったとみられていた取引を失敗する恐れがある。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、3500万ユーロ(約48億8000万円)の違約金を支払うことでポルトと合意し、選手の代理人たちとも合意に至っていた。当然、アトレティコも3500万ユーロを払うことになる。

ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長がマルティネス獲得に「とても近づいている」と話したのは、わずか1週間前のことだ。さらに、ポルトのピント・ダ・コスタ会長も「マルティネスはミランでプレーする」と話していた。今週、チリでメディカルチェックが行われ、契約書にサインする運びだった。だが、アトレティコの登場でシナリオがひっくり返されたのである。