この夏、株式市場は低調な商いの中、日経平均株価が1万5000円台半ばを確保し、そこそこ堅調に推移した。「熱気なき株高」(2014年8月22日の日経新聞)といった見出しが新聞にもたびたび見られた。夏相場の背景を探ると、株高による好況感演出を生命線とする安倍政権のPKO(株価維持作戦)への誘惑が垣間見える。GPIF資産配分の見直しを先取り安倍晋三首相肝いりの新しい成長戦略(6月)は、法人税減税や混合診療拡大などの規制緩和