二宮清純氏の『プロ野球の一流たち』は、読みだしたら止められなくなる面白い一冊だ。この本の古田敦也へのインタビューの中で、野村克也が「足が速いキャッチャーは大成しない」といっていたと書いてあった。又書きで恐縮だが、野村によれば、「足が速い選手はおっちょこちょいな性格をもつものが多いので、思慮深さが要求されるキャッチャーというポジションには向かない」というのだ。極論にも思える。捕手の盗塁記録について調