1959年にフランキー堺の主演で大ヒットした映画「私は貝になりたい」は、戦争という時代の波に翻弄されたB/C級戦犯の悲劇を痛切に描いた作品であるが、映画演出的には喜劇役者が主人公を演ずることで、無実の罪で死刑にされる主人公、清水豊松に代表される多くのB/C級の無念と憾みを際立たせる作品である。この映画は、テレビドラマも含めて、これまで3つのバージョンがある。1959年のフランキー堺バージョン、1994年の所ジョージ