脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「人生の中で、なるべく早く「無限」を知った方が良い」と題した動画を公開した。動画では、学校教育や受験制度のような「終わりがある」と思い込みがちなシステムに対し、人生における真の学びは「無限」であることを説き、それに早く触れる重要性を提言している。

茂木氏は、人間の学びや世界について「一生かかっても終わらない」という実感、すなわち「無限」に早く出会うべきだと主張する。人間の脳の学びに終わりはないにもかかわらず、学校のテストには「100点満点」があると思い込んでしまう点に問題提起した。

その上で、偏差値や学歴でマウンティングをする人々に対して、「小さく前ならえしている」「盆栽なんだよな」と表現。「世界って無限だよね」と述べ、彼らの価値観を「箱庭の話なんだ」と指摘した。茂木氏自身は、小学生の頃に相対性理論や量子力学、数学の無限の話に触れ、学校で教わる算数や理科はまだほんの入り口に過ぎないことを実感したという。

さらに、英語学習においても基礎だけでなく、いきなり途方に暮れるような本物の英語に触れることが良いと語る。茂木氏自身も現在、ジェイムズ・ジョイスの難解な小説『ユリシーズ』を読み、「途方に暮れている」と明かした。

そして核心として、無限を知っている人は「自分がまだいかにダメか分かるから」謙虚になり、さらに「あまりにも大変なものがあるから、それに比べたら目の前のこういうことなんてどうでもいいじゃない」と、他人に優しくなれると力説した。

最後に茂木氏は、音楽でも絵でも、本物に早く触れて途方に暮れることで人は努力するようになると語った。無限に触れることは「北極星が見えることだし、ずっと太陽を浴びていることなのかな」と例え、人生において果てしない探求心を持ち続けることの大切さを視聴者に投げかけている。

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