治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「【相模原・17歳死亡】動機の推測「コルク狩り」とは。元警視庁刑事が解説」を公開した。動画では、神奈川県相模原市で発生した17歳の男子高校生死亡事件について、事件の異常性や動機として囁かれる「コルク狩り」の可能性について元警視庁刑事の視点から解説している。

事件は8月22日未明、友人らとバイクで走行していた被害者が黒い車に追跡され、暴行を受けて死亡したもの。小比類巻氏は、被害者が脳挫傷や頭部骨折を負っていたことから「命を奪うほど極めて強い攻撃がされていた」と指摘。面識のない相手に対する過剰な報復であり、「単なる怒りというよりも、相手を捕まえて制裁を加えようとするかなり強い意志が感じられる」と、喧嘩の範疇を超えた異常な事件であると語った。

さらに、追跡の経緯に注目。友人らと別々の方向に逃げたにもかかわらず、黒い車が被害者のバイクだけを執拗に追いかけた点について、ヘルメットや服装など「何らかの所属を示すものを見て、意図的に追いかけた可能性も考えられる」と推測した。その背景として、一部で囁かれている「コルク狩り」に言及。コルク狩りとは、暴走族などのルールから外れて「コルク半」と呼ばれるヘルメットを被る者に制裁を加える行為であり、過去にも同様の暴行事件が起きていると解説した。

小比類巻氏は、ヘルメットが単なる安全装備ではなく「チームや地域、立場などを象徴するものとして扱われることがある」と説明。自分たちで勝手に作ったルールから外れた人間に制裁を加えるという、縄張り意識や所属意識が生み出す暴力の構造に警鐘を鳴らした。

終盤では、日本の不良グループが海外のストリートギャングのように、縄張りやシンボルを巡って凶悪化している可能性を危惧。「昔からあった不良グループの喧嘩の延長なのか、それとも最近になってより凶悪化しているのか」と問題提起し、事件の全容や「コルク狩り」の真偽は今後の警察の捜査で明らかにされていくだろうと締めくくった。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。