横溝正史の傑作ミステリー『八つ墓村』。過去に何度も映像化されてきましたが、中でも1977年公開の松竹映画版では、山崎 努さんが演じる多治見要蔵が、2本の懐中電灯を鬼の角のように白はちまきで頭に巻き付け、猟銃と日本刀で武装して疾走するシーンが、観る者に強烈な印象を与えました。このモデルのひとつとされるのが、1938年5月21日未明、岡山県苫田郡西加茂村(現在の津山市)で起きた大量殺人事件、通称「津山三十人殺