A・M・バレイジはイギリスの作家。1889年に生まれ、まだ十六歳だった1906年から文筆活動をはじめ、ロマンス、ユーモア、探偵小説などさまざまな分野の作品を発表し、1956年に亡くなっている。本書は、バレイジが残した怪奇小説のなかから植草昌実氏が十三篇をセレクトして翻訳した、日本版オリジナル編集の短篇集である。巻頭に収められた「間違った駅」は、語り手が駅の待合室で一緒になった男から奇妙な話を聞く。