ハヤカワ文庫JAで企画される日本SF作家クラブ編オリジナル・アンソロジーは、この『恐怖とSF』が六冊目。折良く(?)クラブ現会長は、怪奇幻想をこよなく愛し、この分野では作家としてもアンソロジストとしても多大な実績がある井上雅彦だ。氏は本書に寄せた「まえがき」で、〔恐怖こそが、〈SF精神(マインド)〉にも重要な部分で関わっているのだと、私は考えているのですが......〕と述べたうえで、その論拠を披瀝して