コメの値段が、静かに、しかし確実に高止まりを続けている。2024年産米の生産量は前年より増加しているにもかかわらず、JA全農などの大規模集荷業者が集めるコメの量はなぜか減っている……この奇妙なねじれは、偶然ではない。農林水産省は「在庫の分散」「流通の目詰まり」などと繰り返すが、それは責任回避の方便に過ぎない。本当に問われるべきは、供給力の低下を招いた過去半世紀の農政そのものだ。