乗客乗員26人が犠牲となった観光船「KAZUI(カズワン)」の沈没事故は9日、運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一容疑者(61)が業務上過失致死罪で起訴されたことで新たな局面を迎えた。2022年4月23日の事故発生から2年5か月余り。第1管区海上保安本部と検察庁の捜査はどのように進められたのか。捜査幹部らの証言から、その経緯をたどった。■沈没原因の特定自社の運航基準に反し、天候悪化が予想され