植田和男日銀総裁は20日の記者会見で、7月の政策金利引き上げ決定に続く、早期の再利上げに慎重な姿勢を示した。7月の決定後に株価や円相場が乱高下したほか、今回の金融政策決定会合直前には米国が4年半ぶりの利下げに踏み切り、米経済の先行き不透明感が強まっていることが背景にある。3月のマイナス金利解除後、日銀が進めてきた大規模金融緩和からの正常化は、いったん小休止する見通しだ。「政策判断に当たっては、