6月の実質賃金前年同月比1.1%増だが手放しでは喜ぶわけにはいかない毎月勤労統計調査(6月速報)によれば、6月の実質賃金(現金給与総額、事業所規模5人以上)の対前年同月比が1.1%と、2年3カ月ぶりにプラスになった。これまで長く実質賃金の低下が続いてきたが、やっとその傾向に変化の兆しが現れたことになる。今年の春闘の平均賃上げ率は5.1%と33年ぶり高水準を実現し、その影響が6月分からの実際の賃金に反映される