【力感のない150キロ超のストレート】そのキャッチボールは、マジックを見ているようだった。金丸夢斗(かねまる・ゆめと/関西大3年)が極めて軽い力感で左腕を振り、ボールをリリースする。スピードはなく、はじめは誰でも投げられそうなボールに見える。ところが、ボールは低い軌道を保ったまま、数十メートル先の相手のグラブに収まる。まるで金丸がキャッチボールする空間だけ、重力など存在しないかのように。大学日本代