「自宅を売却しませんか?」。80代後半の男性が住む家に、不動産業者の社員が訪れた。立て続けのセールストークに押され、1100万円で自宅の売買契約書を締結。本来、自宅の査定額は3倍を超える3400万円だった。男性には認知症の診断があったという。高齢者に売却の意思がないにもかかわらず、不動産を相場より低額で買い取る悪質商法が首都圏で多発している。業者が買主となる不動産取引には特定商取引法(訪問購入)や、宅地建物