Jリーグの覇者(横浜F・マリノス)と天皇杯の覇者(ヴァンフォーレ甲府)が国立競技場で対戦したスーパー杯は、カタールW杯後、初めて現場で見る大きな試合だった。30回目を迎える記念大会である。発足当時を知る者にとっては隔世の感であったと言いたいところだが、実はそれほど感激したわけではなかった。1993年当時、30年後の日本サッカー界に筆者はもっと期待していた。本場欧州にグッと近づいているものと思っていた。