他の国では考えられないことだが、北朝鮮の密輸には「公式」のものと「非公式」のものがある。この両者は、国の許可や通関手続きの有無で区別されている。コロナ対策として昨年1月からストップさせられた北朝鮮の貿易だが、対外経済省は今年4月、貿易会社からワック(輸入取扱い枠)の申請を受け付けるなどして、ごく一部だが貿易が再開された。しかし、耐えきれなくなった一部貿易会社が、非公式な密輸に手を出すケースが相次いで