かつて、北朝鮮にとって労働者の海外派遣は、外貨稼ぎの柱のひとつだった。しかし、国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁2397号を採択し、すべての国連加盟国に対して自国内の北朝鮮労働者を送り返すことを義務付けたことで、その道は完全に絶たれたはずだった。しかし、北朝鮮はあの手この手で制裁逃れを企てている。その手法とは、技能実習制度や一般の滞在ビザで出入国を繰り返すといったもので、中国、ロシアへの派遣が続けられて