有馬純(東京大学公共政策大学院教授)【まとめ】・今回の気候サミットの勝者は中国。米は中国から何の譲歩も引き出せず。・先進国には対途上国で交渉レバレッジがほとんどなくなった。・日本の産業競争力維持には、原発めぐる自縄自縛を脱する必要。■ 根本的問題は米国政府の環境原理主義的姿勢しかし菅首相の立場にたてば、取りうる選択肢は限られていたともいえる。中国の脅威が高まる中で米国との同盟関係は一層強化しなけれ