富山県高岡市にある伏木港。1899年に外国貿易のための開港場に指定されてから今年で開港120周年を迎えたが、その沿革は古代にまでさかのぼる。万葉集の撰者の大伴家持は746年に越中の国守として、この港がある伏木町(現高岡市)に赴任した。その時期の歌にこんな描写がある。「鮪衝くと海人の燭せる漁火のほにか出でなむ我が下思ひを」。漁師が灯す漁火のようにはっきりさせようか―。恋心を明かすかの悩みをこの地