待ち合わせに指定された時間に学校へ向かうと、校門に大柄な青年が立っていた。それがこの日の取材対象である栗田和斗だった。捕手から投手に転向し、2年足らずで最速147キロをマークしたプロ注目の大型右腕だ。「栗田はさり気ない気遣いが自然にできる子なんです」知徳高校の初鹿文彦監督は笑顔で話す。投手転向わずか2年でプロも注目する投手に成長した知徳のエース・栗田和斗父・勇(現総監督)の後任として現職に就い