パリの地下にはカタコンブと呼ばれる無数の地下空間がある。その一部は、かつて共同墓地として使われ、壁一面には人骨がパズルを組み合わせたように積み上げられた異様な光景が広がる。ひんやりと保たれた温度と湿度と相まって、内部に入れば身も心も涼しい。地下通路は入り組み迷宮のようであるため、うっかり迷い込むと出られなくなるという。今はパリの有名な観光名所でもあるこのカタコンブは、はるか昔ガロ・ロマン期に採石場