東急リバブルグループで働く障がいのある社員の姿 ──【後編:自律自走で輝くチーム】「自ら考え、動ける」環境づくりが、個々の特性を活かした自律を促す。それぞれの場所で力を発揮する社員の挑戦に迫る

写真拡大

東急リバブル株式会社

※本記事では、東急リバブルスタッフで働く障がいを持つ社員(雇用形態:契約社員・サポートスタッフ<アルバイト>)を「チャレンジド社員」と表記しています。



144933


前編( https://prtimes.jp/story/detail/bj4R9Ls3mwx )

では、独自の育成体制や、ミスマッチによる早期離職を防ぎ、極めて高い定着率を実現している「仕組み」についてご紹介しました。 後編では、東急リバブルスタッフが何よりも大切にしている、一人ひとりの「自律自走」を促す働き方にフォーカスします。指示や管理に頼らず、チャレンジド社員自らが主体的に考え、業務を完結させていくプロセス。現場でイキイキと活躍する3名のチャレンジド社員のインタビューをはじめ、学生の実習受け入れ、お互いに支え合う新たな「ピアサポーター制度」など、これからの多様な働き方のヒントとなる取り組みをお届けします。



●チャレンジド社員の具体的な働き方について教えてください。



144934
関根:

企業と働くチャレンジド社員の関係は、どうしても「支援する側とされる側」と捉えられがちです。しかし、東急リバブルスタッフにその認識はありません。私たちが目指しているのは、誰もが「自律自走」する働き方です。


単に「与えられた業務をこなす」のではなく、適切な環境と機会さえあれば、自ら考えて仕事を生み出せる存在になれると信じています。多様なバックグラウンドや経験を持つチャレンジド社員一人ひとりが、自律して自らの力で歩んでいってほしいのです。

実際の業務において、支援担当があれこれと細かく指示をすることはありません。東急リバブルからの業務依頼をチャレンジド社員が直接受け取り、それをチーム内に差配するのもチャレンジド社員自身です。そして、業務を完了させて納品・報告するまでを、一貫して彼らの手で行っています。自分たちで考え、決め、行動する。こうした「自律自走」の経験こそが、個人の成長や働くやりがいに直接繋がっていくと考えています。


和智:

障がいの特性上、自分から発信することが最初は難しいチャレンジド社員も多いのですが、そうしたメンバーが「ちょっと相談に乗ってほしい」「自分はこうしようと思うのだけど」と、自発的に周りを頼る姿を目にすると、確かな成長を感じて嬉しくなります。長く働き続けるために、この「自己発信」はとても大切なことです。

また、入社当初は「支援される側」だったチャレンジド社員が、いつしか「誰かを支える側」に立ち、後輩の悩みに対して自身の経験を踏まえて温かくアドバイスしている姿を見ることも増えました。最初は目の前の仕事で精一杯でも、ここでどんどん成長し、任せられる仕事を増やしていってほしいと願っています。



●具体的にどのような仕事の成果や強みが発揮されていますか?



144935
和智:

チャレンジド社員はチームで仕事をすることが多いので、東急リバブルの一人の担当者が数十日をかけていた作業を、わずか数日で完了させることも珍しくありません。

例えば、東急リバブルの全国の営業センターへの配布物の手配や、全社員分の健康診断セットの送付など、大容量の業務を一手に引き受け、短期間で正確に仕上げることができます。また、細かなチェック業務をスピーディーかつ正確に処理したり、ITが得意なチャレンジド社員がこれまで外部委託業者に依頼していた各種申請書の作成を担うことで、大幅なコスト削減を実現したりと、それぞれの特性を活かした素晴らしい成果をあげています。

業務を依頼する東急リバブルの社員からも「助かった!」「ありがとう」という感謝の声が日常的に寄せられています。



●ここで、実際に「自律自走」を体現している3名のチャレンジド社員のインタビューをお届けします。それぞれの持ち場で、どのようなやりがいや目標を持っているのでしょうか。


① チャレンジスタッフ(オフィス勤務・事務)

清水 亮士さん(2018年に東急リバブルへ入社 / 勤続8年)


144936
うつ病と自閉スペクトラム症(ASD)を抱え、前職の多忙な接客業を退職後、就労移行支援を経て東急リバブルのフラワーアトリエ(ギフトフラワー制作)の立ち上げ初期メンバーとして入社しました。現在は体調も非常に安定しており、楽しく働き続けることができています。


2023年にはチャレンジスタッフとなり、現在は物件データ登録や本社のコーヒーマシン保守を担当しています。依頼元から「清水さんに担当してもらって良かった!」と感謝していただくことも多く、このように自分の頑張りがしっかりと認められることが、日々の大きな原動力となっています。

かつては自身の障がいを受け入れられず葛藤した時期もありましたが、職場でイキイキと働く仲間に影響され、前向きに自己受容できるようになりました。今後は受講した「ピアサポート研修」での学びを活かし、他のメンバーの悩みに寄り添い、お互いに支え合える組織づくりに貢献していきたいです。


② アトリエスタッフ(ギフトフラワーの制作・発送)

青山 駿士さん(2014年に東急リバブルへ入社 / 勤続12年)


144937
統合失調症を発症し離職を繰り返す中、就労移行支援を通じて東急リバブルの実習に参加する機会がありました。その際、実習担当の方々が非常に親身に教えてくれた温かさに惹かれ、東急リバブルのチャレンジスタッフ第1期生として入社いたしました。

前年からはアトリエスタッフとなり、ご成約者様向けのギフトフラワー制作を担当しています。技術の上達が目に見えて分かることに大きな喜びを感じています。ご成約者様から直接アトリエ宛てに「お花が綺麗です、ありがとう」とお電話やお手紙をいただくことも多く、日々の大きな励みになっています。

これまでテレビ出演や目白大学の看護実習生の受け入れ対応など、貴重な経験を重ねてきました。今後は、自立した障がい者同士が助け合う「ピアサポート」の勉強をさらに重ね、アトリエのメンバーがお互いに支え合える環境をつくっていきたいです。

 

③サテライトスタッフ(完全在宅勤務)

渡邉 和子さん(2014年に東急リバブルへ入社 / 勤続12年)


144938
通っていた職業訓練校(職リハ)に東急リバブルで活躍する先輩が多く、ご縁があって入社しました。私はパニック障害とうつ病を抱えており、調子が悪いと外出が難しくなる特性がありますが、移動のない完全在宅勤務(サテライトスタッフ)という環境が非常にマッチし、安心して力を発揮できています。


現在はグラフィックデザインソフトを使用した間取り図や地図の作成をメインに担当しています。以前手がけた似顔絵に対して、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉が届いたときは、自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感でき、本当に嬉しかったです。

昨今はAIの台頭により地図作成などが自動化される危機感はありますが、だからこそ「人の手ならではの、かゆいところに手が届く制作スキル」を追求していきたいと考えています。今後はマニュアルのないデザインや企画業務など、さらにクリエイティブな領域にも挑戦していきたいですね。



●一人ひとりが自分の強みを活かし、誇りを持って自律自走されている姿が本当によく伝わります。こうした主体性を引き出す独自の仕組みは、社外からも非常に注目されているそうですね。


関根:

ありがたいことに、他社様から「オフィスを見学させてほしい」とお問い合わせをいただく機会が増えています。

私たちの取り組みに対して、「指示を待つのではなく、自分たちで考えて仕事を完結させていることに驚いた」「非常に先進的なモデルですね」と興味を持っていただくことが多く、確かな手応えを感じています。

一般的に、障がいを持つ方の働き方は、日々のスケジュールや作業内容を細かく指示・管理される「ルーティンワーク」になりがちかもしれません。そうした中で、チャレンジド社員の主体性を重んじる当社の「自律自走」の仕組みは、多くの企業様にとって新しいヒントになるのではないかと思います。私たちの取り組みが、これからの障がい者雇用の新たなモデルとなり、社会全体の多様な人材の可能性を広げるきっかけになれば嬉しく思います。



●社会貢献の一環として、大学の実習の受け入れも行っていると伺いました。


和智:

2025年度から、目白大学看護学科の学生さん(看護師・保健師・養護教諭などを目指す方々)を対象に、精神看護実習の受け入れ( https://www.livable.co.jp/corp/release/2025/20250716.html )

を行っています。

学生の皆さんはこれまで病院や福祉事務所で実習を重ねてこられたそうですが、「精神疾患を抱えながらも、社会に出てイキイキと働いている実際の姿を見なければ、将来、真に必要な看護は提供できない」という大学側の熱い想いから、当社での実習が実現しました。

特筆すべきは、この実習カリキュラムの企画・運営をすべて、当社のチャレンジド社員が担当している点です。

「自分たちにはどのような特性があり、どうやって課題を克服して社会へ出て、今どんな仕事をしているのか」――。チャレンジド社員自らが考え、資料を作り、学生たちの前で堂々と説明を行っています。

実習を終えた学生や大学関係者からは、「働く時間を調整しながらステップアップできる環境に驚いた」「自身の症状や対策をしっかり把握し、自分の意志で人生を切り開いている姿に感動した」といった、素晴らしい感想をいただいています。

初年度は3時間のプログラムでしたが、学習内容をさらに深めるため、2026年度からは1日のカリキュラムへと大きく進化を遂げました。



●最後に、今後取り組んでいきたいことや目指す未来についてお聞かせください。


和智:

現在は支援担当社員6名に対し、チャレンジド社員が114名という体制ですが、東急リバブルの事業規模拡大に伴い、今後はさらに雇用を増やしていく予定です。

そこで、今後はチャレンジド社員同士がこれまで以上に支え合える仕組みをつくっていきたいと考えており、その一環として「ピアサポーター」制度の導入を進めています。「ピア」とは同じ立場にある仲間という意味です。障がいの有無に関わらず、誰もが互いの力を活かし、共に協力し合える環境こそが私たちの目指す姿です。社員一人ひとりが同じ働く仲間として連携し、互いの強みを引き出し、共に高め合える組織を構築していきたいです。


関根:

「自律自走」の取り組みに終わりはありません。一人ひとりが「次はこんな業務にチャレンジしたい」「こうすればもっと良くできる」と主体的に動き続けられるよう、環境や仕組みを常にアップデートし続けます。小さな成功体験の積み重ねは、人を驚くほど大きく成長させます。私たちはその成長を一番近くで支える伴走者であり続けたいです。

また、将来的には東急リバブルの枠を超え、東急不動産ホールディングスの特例子会社として、グループ全体の障がい者活躍を牽引できる存在へと発展させていきたいですね。現在は東急不動産や東急住宅リースの業務受託、あるいは協業に向けた相談も少しずつ始まっています。一歩ずつ着実にグループ内の連携を深め、私たちの役割と活躍の舞台をさらに広げていきたいと考えています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■東急リバブル株式会社

「売買仲介」「賃貸仲介」「不動産ソリューション」「不動産開発・販売」「新築販売受託」「資産コンサルティング」の6つの事業を基軸に、お客様の様々なニーズにお応えする「総合不動産流通企業」です。

お客様の大切な資産を安心して託していただくために、当社ならではのサービスや事業を創出し、皆様に信頼される企業を目指しています。これからも総合不動産流通企業として様々なニーズにお応えし、常に新しい価値を提案し続けます。


・HP:https://www.livable.co.jp/corp( https://www.livable.co.jp/corp )

・会社案内デジタル版:https://www.livable.co.jp/static/corp/tokyu_livable/( https://www.livable.co.jp/static/corp/tokyu_livable/ )

・東急リバブルCMギャラリー:https://www.livable.co.jp/cm/( https://www.livable.co.jp/cm/ )


■東急リバブルスタッフ株式会社

「販促支援業」「業務受託業」「人材派遣業」「チャレンジド事業」の4つの事業を展開しています。不動産ビジネスを支える広範なサービス領域において、「人材」と「提案力」で新たな価値を提供し、社会とともに持続的な成長を目指しています。また、多様化するニーズに対し、最適なスキルを持つ社員一人ひとりがチームとなってお客様に寄り添い、多角的な課題解決に共に取り組んでまいります。

・HP:https://www.livable-staff.co.jp/( https://www.livable-staff.co.jp/ )


■お問い合わせ先

東急リバブル株式会社 経営企画部 広報課 市川・中村

TEL:03-6778-8328

MAIL:kouhou-info@ma.livable.jp