悪役に仕立て上げられがちな高橋ジョージだが…

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 もはや食傷気味の感もある高橋ジョージ・三船美佳夫妻の“モラハラ離婚訴訟”問題。だが、ここへきて法曹関係者の間から、メディアの「偏向報道」ぶりに非難の声があがりはじめている。

 東京第二弁護士会所属の弁護士O氏はいう。

「夫の高橋をすでに“有罪”かのように決めつけて報じているメディアが大半を占めている現状には、首を傾げざるをえませんね。裁判の結果もまだ出ていないなかで、このような一方的な報道は慎むべきじゃないかと思います」

言った、言わないの水掛け論に

 たしかに現在までのところ、メディアやネット民たちの間では、高橋=黒、という論調が優勢である。3月10日発売の週刊女性の記事などその典型だろう。記事のタイトルはこうだ。

『“モラハラ”話し合いもなかったことにする 勘違い夫 高橋ジョージが歩む茨ロード』 

 完全に最初から“高橋=黒”の前提に立ったタイトルである。記事の内容も然り。たとえば、関係者のコメントを引きながら、記事はこう断ずる。

「最後まで“モラハラ”に苦しめられた三船」

 裁判は始まったばかりだというのに、すでに高橋のモラハラが確定したかのような書きっぷり。ここまで断ずることのできる客観的な証拠は、記事のどこを探しも見つけることできない。これはさすがにやり過ぎだろう。

 前出の弁護士によれば、法律的な観点からみても、裁判で有利なのは高橋のほうだという。

「そもそも、肉体的な暴力と違って、人によってさまざまな感じ方、解釈があるモラハラ被害を立証することは非常に難しい。美佳さん側に、高橋さんの暴言を録音したテープとか、第三者の信頼度の高い目撃証言でもない限り、言った言わないの水掛け論で終わってしまう可能性が高い。高橋さんの言動が強気に見えるのも、彼の弁護士がそういう話をしているからだと思いますね」

 彼らの間に本当にモラハラがあったかどうかはわからない。しかし、確たる証拠もなしに、一方だけを貶めるような報道はやはり慎みたいものだ。

(取材・文/小林靖樹)