人民網など中国メディアによると、中国共産党は18日までに、中華人民共和国成立から1977年までに発表した、党内規則と指示文書のうち、160件の廃止、231件の失効を決めた。ただし、1965年発表の、党員間の呼称に関連する通達は取り消さず、今後も共産党員に対する呼称は「同志」を用いることになった。

 中国共産党は2012年6月、「現状に合わなくなった」として1977年から同時点までに発表した党内規則と指示文書のうち、一部の廃止や失効を決めた。実際には、「規則は残っていたが、現状に合わないとして適用しなくなってしまった」ものだったとされる。党内規範についての、現実との整合性を目指したものだった。

 今回は、2012年の発表よりもさらに古く、中華人民共和国発足から1977年までの党内規則など411件を審査した結果として発表した。160件の廃止、231件の失効を決め、20件については今後も有効とした。

 中国では1976年9月に毛沢東主席が死去し、同年10月にいわゆる文革四人組(江青、張春橋、姚文元、王洪文)が逮捕された。共産党は77年7月に、約10年間にわたった文化大革命の終結を宣言した。

 毛沢東は76年の死の直前まで、「神格かされた存在」として中国に君臨した。共産党の党内規則と指示文書はごく一部を除き毛沢東の意向に沿ったものだった。今回の廃止や失効の決定では、文革終了後約35年にして、「毛主席の“お墨付き”がある文書」も審査の対象になり、多くが廃棄されたことになる。

 ただし、1965年に発表された「中央の党内の同志間における呼称問題の通知」は、「一定の歴史的痕跡がある」と、現状にはややそぐわない面があるとの認識を示唆しつつ、「主要内容と精神は、現状の仕事に対して指導の意義がある」として、継続して有効とすることに決めた。

 同通知は、共産党員に対する呼称を「同志」とすることを求めるもの。「役職ではなく『同志』を用いるべきだ」との毛沢東の考えが反映されたとされる。

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◆解説◆
 欧州では19世紀ごろから、社会主義運動で、「同僚、同志」などを意味する語が多く使われるようになった。ドイツ語のKamerad、英語のComrade、さらにロシア語のタヴァーリシなどだ。中国における「同志」も、中華人民共和国成立前から共産党内で、「志を同じくする者」との意味で、好んで用いられた。欧州などの社会主義者と同様の感覚で用いた考えてよい。