中国メディアの山東商報は11日、日銀の追加緩和によって円安が進んでいることを受け、中国人にとって日本への旅行や留学にかかるコストが低下しているとし、中国人の訪日旅行意欲が刺激されているようだと伝えた。

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 中国メディアの山東商報は11日、日銀の追加緩和によって円安が進んでいることを受け、中国人にとって日本への旅行や留学にかかるコストが低下しているとし、中国人の訪日旅行意欲が刺激されているようだと伝えた。

 記事は、仕事の関係で日本と中国を往復する機会があるという中国人女性の話を引用し、「日本へ出発する前、いつも中国国内で5万円を用意する」というが、円安が進行したことで2681人民元で5万円用意出来たという。2年前であれば5万円用意するには4000人民元も必要だったとのことだ。

 さらに、済南市内の旅行会社の関係者の話として、「11月の中国北部はすでにかなり寒くなっているため、例年であれば東南アジアが旅行先として人気が高まる時期」と伝え、今年は円安の影響で多くの中国人観光客が日本旅行に興味を示しているという。こうした中国人観光客の訪日目的は何と言っても「ショッピング」だ。

 続けて記事は、今年結婚したばかりの中国人女性が円安の機会に日本へのハネムーンを計画していると紹介、「日本で購入する計画の商品のうち70%が化粧品」だと伝えた。日本で1万4000円ほどの化粧水を購入する場合、1年前であれば892人民元が必要だったが、円安の今は765人民元で購入できるとし、「15%引きの優待券を得たようなものだ」と報じた。(編集担当:村山健二)