ハビエル・アギーレ監督

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アギーレジャパンの初陣が迫っている。先日発表されたメンバーは、ブラジルW杯の登録選手から12名、初選出選手も5名というリストになった。

サプライズだなんだと大騒ぎになっているけど、監督が各地を周り、すべてその目でじっくり選んだメンバーと言えば嘘になるだろう。物理的にそれは不可能だ。つまり協会がリストアップした選手たちも多数含まれている。
 
国際Aマッチデーという都合もあるから仕方のない部分もあるけど、とにかくこの時期に代表戦をこなさなければならない、代表ビジネスを回し続けなければならない、というのが第一義にきていて、純然たる強化マッチになっていないことに違和感が残る。

強化よりも興行。協会ピックアップのメンバーで初陣を戦い、緩やかに自分の色を出していく、というのがこれまでの監督の歩んできた道だ。現在発表されているメンバーを見て、アギーレの色だなんだというのはまだ早いと思うね。

ブラジルW杯での惨敗を省みることなく、なし崩し的に再び4年間がスタートした。日本代表監督としてのアギーレの手腕は未知数だ。ファン、そしてメディアは彼に何を求め、どんなものさしで評価していくのか。自分たちが見たいのは海外組の凱旋コンサートなのか。それともひりひりとした強化マッチか。

9月5日のウルグアイ戦は、我々にとっても初戦なのだ。それぞれのサッカー観というものを改めて考える機会にしたいね。