パソコンやスマホと連携して部屋や外の温度・湿度・二酸化炭素濃度などを観測できる「Netatmo ウェザーステーション」を購入したので使ってみた【レビュー】

Netatmo ウェザーステーションを紹介!

今年も暑い夏になっており、最高気温が40℃近いところも出ていて、エアコンなしではなかなか過ごしにくい日が続いています。節電でエアコンの設定温度を高めにしているという人も多いかと思いますが、体感温度は湿度なども関係しており、なかなか自分が快適な環境というのがどのようなものなのか把握するのは難しいですよね……。

そんな場合に便利なのが今回紹介するNetatmo(ネタトモ)の「ウェザーステーション」。先日、追加モジュールの「雨量計」が国内でも販売開始した製品ですが、ベースとなるウェザーステーションは「温度」や「湿度」、「気圧」、「騒音」、「二酸化炭素(CO2)濃度」の5項目を常時測定(モニタリング)し、結果を無線LAN(Wi-Fi)経由でクラウドサービスにアップロードしてくれ、それをパソコンやスマートフォン(スマホ)、タブレットなどで閲覧できる製品となっています。

今回は、このNetatmo ウェザーステーションを購入して設置してみましたので、紹介したいと思います。


内容物一覧。各国に合わせたコンセント用のアダプターがかなり多く含まれていました。購入したのは昨年だったりしますが、なんだかんだで使い始めるのに時間がかかってしまいました……。


パッケージ(箱)はトップ画像のようになっており、サイズの比較に横に「iPhone 5」が置かれていますが、大きいというわけではないです。ちなみに、箱にもiPhoneが記載されていますが、Androidにも対応していますし、WindowsやMac OS Xといったパソコンでも利用できます。

箱を開けると、各内容物が出てきます。基本的には2つの円柱状のものが各種センサーが内蔵されている製品で、そのうちの大きいほうがウェザーステーション本体、もう一方が屋外モジュールとなり、ウェザーステーション本体はmicroUSBケーブルで給電しながら利用し、屋外モジュールは単4電池2本で利用します。


屋外モジュールは捻ってアルミ素材のカバーを外し、2本のねじを取ると電池を装着できます。


また、屋外モジュールは利用しなくても良いですし、屋外ではなく、別室に置いて使うといったことでも問題ありません。

ウェザーステーション本体と屋外モジュールは測定できる項目が異なっており、ウェザーステーション本体は温度・湿度・気圧・騒音・二酸化炭素濃度の5項目、屋外モジュールは温度・湿度の2項目となっています。

Wi-Fi経由でインターネット接続するのはウェザーステーション本体のみで、ウェザーステーション本体と屋外モジュールは別途通信しています。通信方式は調べていませんが、ウェザーステーション本体がBluetoothを搭載していますし、かなり電池が持つし、Bluetoothとかですかね……とにかくそれなりに電波は飛びますので、別室で扉を閉めても今のところ使えています。

また、これらとは別売りで追加室内用モジュールが用意されており、屋外モジュールと同様に乾電池駆動ながら測定項目が温度・湿度・気圧・二酸化炭素濃度となっています。なぜか騒音が省かれていますが、別室の二酸化炭素濃度を知りたいという場合には購入しても良いのかなと思います。

では、実際に利用するためにまずは初期設定(セットアップ)をしてみましょう。セットアップは上記のようにiOSおよびAndroid、Windows、Mac OS Xで行えますが、今回はiOS(iPhone)でやってみました。

iPhoneにアプリ「ステーション Netatmo」をインストールし、起動します。Netatmoのアカウントがない場合にはここで作成します。後は、アプリにセットアップ方法を指示されますので、その通りに行えばOKです。なお、セットアップを開始する前に、iPhoneのBluetoothをオンにしておきましょう。


起動して「サインアップ」を選び(すでにアカウントを持っている場合は「ログイン」から)、メールアドレスとパスワードを入力し、規約に同意してアカウントを作成します。


セットアップのためにウェザーステーション本体をmicroUSBケーブルで給電します。


ウェザーステーション本体の上部にあるタッチセンサーを青色に点滅するまで押して、「次へ」をタップするとBluetooth経由でサーチされ、アクセサリを選択で「Netatmo」を選択します。


iPhoneとウェザーステーション本体がBluetoothで接続されたら、ウェザーステーション本体をWi-Fi接続させる設定を行います。途中でウェザーステーション本体のファームアップや再起動も行われていました。


iPhoneをWi-Fi接続していると、共有でより手軽に設定できるます。ウェザーステーション本体をWi-Fi接続できました。


ウェザーステーション本体がWi-Fi接続できたら、最後に名前を付けます。


わかる名前であればなんでもいいようで、日本語も使えます。最後にチュートリアル(使い方)が表示されます。ここには屋外モジュールの説明も表示されます。


セットアップが終わったらアプリでは各種情報が閲覧できます。また、パソコンなどからもWebブラウザー経由で各種情報が閲覧でき、ウェザーステーション本体の情報はクローズド(非公開)ですが、ゲストをメールで招待することで自分以外でも閲覧できるようになります。

また、屋外モジュールは初期状態では公開され、「http://www.netatmo.com/ja-JP/Netamto ウェザーマップ」にて地図上に温度と湿度が公開されますが、設定から非公開にすることもできます。なお、場所をきちんと設定しておかないと、標高の問題から気圧がきちんとした数値になりませんので、場所はできるだけ近く(正確)にしておいたほうがいいように思われます。


画面上側が屋外モジュールのデータ、下側がウェザーステーション本体の数値。各データから計算された「快適度」も表示されます。


週間予報も表示され、その日の天気から日照時間や紫外線(UV)量の予想も表示されるのはなかなか良いと思われます。なお、Netatmoでは紫外線量を測定できるリストバンド型デバイス「JUNE by Netatmo」も発売しています。


アプリでは下のほうに二酸化炭素濃度と騒音が表示されます。また、スマホなどからもWebブラウザーでWebアプリを表示でき、こちらはグラフなども全部一気に表示されます。


iOSおよびAndroidのアプリでも画面を横表示にすると、グラフ表示が閲覧できます。


このように手軽に部屋の温度や湿度、気圧、騒音、二酸化炭素濃度を知ることができ、なかなか見ているだけで楽しくなってきます。また、温度は温度計があったり、エアコンのリモコンに表示されていたりしますし、騒音は耳で聞けば大体大きい音かどうかわかりますが、数値になってログとして残っていると他の項目との相関もあり、興味深いです。

まだ具体的にどう役だったといったことまで活用できていませんが、二酸化炭素濃度は明らかに自分が部屋にいるとどんどん上がっていき、気づくとスマホに1000ppmを超えたというプッシュ通知が来ていたりしており、この場合は窓を開けて換気をしたほうがいいということだなとわかりますし、どのくらい窓を開けたら換気がそれなりに行われるかがそのうちわかってきそうなど、いろいろと役に立ちそうです。

二酸化炭素濃度はWebで調べた限りでは1000ppmを超えると高いレベルとなり、空気が悪いと感じるようになったり、場合によっては眠くなったり、具合が悪くなったりするそうなので、仕事に集中しているときなどは特に注意したいところです。

なお、Netatmo ウェザーステーションアプリもプッシュ通知してくれますが、さまざまなサービスやアプリと連携できる「iFTTT」もNetatmoに対応しているので、今後いろいろと遊んでいきたいと思います。








記事執筆:memn0ck


アプリ名:ステーション Netatmo
価格:無料
カテゴリ: 天気
開発者:Netatmo
バージョン:1.4.43
ANDROID 要件:4.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.netatmo.netatmo



アプリ名:ステーション Netatmo
価格:無料
カテゴリ:天気
開発者:Netatmo
バージョン:1.4.4
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id532538499?mt=8





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