イオンは2014年6月18日から24日までの1週間、本州、四国の総合スーパー「イオン」(364店舗)において、トマト販売数日本一を記念した初の大規模トマト拡販キャンペーン「トマトフェア」を開催する。(写真はイオンモール幕張新都心のトマト売り場。サーチナ撮影)

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 イオンは2014年6月18日から24日までの1週間、本州、四国の総合スーパー「イオン」(364店舗)において、トマト販売数日本一を記念した初の大規模トマト拡販キャンペーン「トマトフェア」を開催する。生鮮売場だけでなく、調味料・飲料のグロサリーなど、店内がトマト関連商品で真っ赤に染まるほどに、トマトをアピールする。また、カゴメとの共同開発によるトマトを使った新商品を発売し、手作りトマト料理のレシピ紹介なども積極的に実施する。(写真はイオンモール幕張新都心のトマト売り場。サーチナ撮影)

 トマトの販売金額は、野菜の中で第1位。1年間を通してコンスタントに売れている野菜だが、特に6月は年間を通して生鮮トマトの販売量がピークを迎える。近年では20代-30代の若い世代を中心に、中玉のミディトマトや、ミニトマトなどが人気。かつてはトマトの売上の70%程度を占めていた大玉トマトは、今では50%程度に。小ぶりのトマトの中では、オレンジやイエローといった様々な色のトマトの生産も増え、トマト売場の彩りも華やかになってきている。

 野菜の仕入れ等を担当するイオンリテールの農産商品部野菜マーチャンダイザーのリーダー千葉泰彦さんは、「生鮮野菜全体の販売は減少傾向にあります。ピーマンなど加熱調理が必要な野菜は売上が落ちていますが、トマトやレタスなどのサラダ野菜の需要は増えています。最近ではサラダ・ドレッシングも『かける』ものから、『つける・からめる』タイプが出てくるなど、サラダの楽しみ方が広がっていることもサラダ野菜の需要につながっていると思います」と語る。

 「トマトフェア」では、生産者からの協力も得て、新鮮なトマトを品揃えし、お買い得価格で提供できるよう、生鮮売場を充実。畜産売場や魚売場では、トマトのサルサソースを使ったメニューや、牛豚ミンチを炒めてつくる「タコライス」、「魚介と大根のサラダ トマトドレッシングがけ」など、料理レシピの紹介や調理見本の展示などを行う。店舗によっては、特設の催事場でトマトを使ったレシピの試飲・試食会も開催する。

 また、今回の「トマトフェア」に合わせて、イオンの上場40周年を記念してカゴメと共同開発した「特別感謝商品」を用意。イオンのみで取り扱っている「カゴメ 高リコピン トマト小箱」を店頭で拡販する他、完熟トマトにレモン果汁を加えて作ったオリジナル商品の「カゴメ 真っ赤な国産トマトゼリー」を新発売する。

 「トマトフェア」を企画したイオンでは、「イオン全体で、ひとつの食材を取り上げてキャンペーンを企画するようなことは大変珍しいことです。フェアは水曜日にスタートしたばかりですが、徐々に売場を盛り上げて、週末には『トマトフェア』のテーマである“情熱の赤”で、店舗を真っ赤にできるようにしていきたいと思っています。是非、お近くのイオンにご来店ください」(千葉泰彦さん)と呼びかけている。(編集担当:風間浩)