在日中国人夫婦の里帰り初産、中国ならではの「手続きがこれほど面倒とは思わなかった」出来事＝中国
「こんな面倒なことになるとは思わなかった」と語った中国人夫婦は日本で８年間仕事をしてきた。先日帰国した際に妻の妊娠が発覚、安心できる故郷での出産を決め、戸籍のある吉林省長春市内の役場で出産許可証の手続きを行った。
すると、日本で仕事をしていた期間に出産していないことを証明すれば出産許可証が発行されることが判明した。さらに、「双方の日本の職場に『初婚、初育証明』を発行してもらい、会社の印鑑を押してもらえばＯＫ」とのアドバイスを受けた。「証明」は以下のような文面だ。
「当社の従業員○○（性別、生年月日、身分証番号）と配偶者××（性別、生年月日、身分証番号）は初婚であり、出産あるいは子を養育しておらず、計画出産に違反していないことを証明する」
解決方法が見つかった夫婦は「急いで会社に証明を出してもらって、出産許可証を受け取りたい」と喜んだという。
「１人っ子政策」が依然続く中国ならではの証明書と言えるが、日本社会においては「会社がそこまで関知するのはどうなんだ」という内容だ。中国人社員を多く抱える企業であれば、このようなケースには慣れっこかもしれない。しかし、不慣れな会社の場合、社印が押されて返ってくるまでに、何度も説明する手間を覚悟しなければならないケースも生じそうだ。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
