【米国はこう見ている】レッドソックスの連覇は上原浩治の出来次第!?
浮沈のカギを握る上原の出来
スポーツ専門チャンネルESPN電子版は開幕前のスプリングキャンプを控えるメジャー各球団の今季成績を予想。ワールドシリーズを制したレッドソックスは現段階の戦力評価で30チーム中6位と予想された。昨年、抑えの切り札として大活躍した上原浩治投手(38)が浮沈の鍵を握ると分析され、話題となっている。
昨年のレギュラーシーズンではカージナルスと並ぶ両リーグ最多の97勝65敗だったレッドソックスだが、昨年853得点から56点下がり、656失点から49失点増えたとしても、まだポストシーズン進出圏の目安となる90勝は可能と見られている。
また、昨シーズンよりも成績が下がるかどうかは上原のパフォーマンス次第と見られている。昨年のワールドシリーズ優勝のキーマンとなった上原はトミー・ジョン手術を受けたジョエル・ハンラハン、右肩関節唇裂傷で手術を受けたアンドリュー・ベイリーらリリーフ陣の相次ぐ戦線離脱により、抑えの切り札となった。そして、74イニングで防御率1・09、101奪三振、与四球わずかに9というシーズン最強の抑えの切り札の1人となった。
上原は過去3年間で、打者にとって攻略しにくい投手となっているが、去年の成績はあまりに素晴らしすぎる。そして、メジャーで2年連続で60イニング投げたことがないことを特集では不安視しながらも、今季も上原、田澤純一、クレイグ・ブレスロウというリーグ屈指のブルペントリオの活躍はチームの躍進に不可欠と見られている。
昨年の優勝メンバーからライバルのヤンキースにジャコビー・エルスベリー外野手がFA移籍。ジャロッド・サルタラマッキア捕手はマーリンズに移籍。スティーブン・ドリュー遊撃手は未だFAで移籍先を探している。代わりに、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア外野手やイグザンダー・ボガーツ遊撃手ら若手の台頭が期待される。
ヤンキースのような大補強がなかっただけに、王者とはいえ、シーズン前の戦力評価は6位止まり。やはり、上原の出来が連覇の鍵を握りそうだ。