これってもしかして……? がんを疑うべき10の兆候

写真拡大

image
Healthline

世界肺がん連合(GLCC)の調査によると、1年で16万人もの米国人が肺がんで死亡しているという。がんによる死亡率のナンバーワンは肺がんなのだ。ハリウッドではポール・ニューマンが2008年に、日本でも高峰秀子さんや馬淵晴子さん、峰岸徹さんが肺がんで亡くなっている。言うまでもなく、がんは早期発見が重要だが、そのためには初期症状がどのようなものであるかを把握しておく必要がある。医療情報サイトHealthlineが、がんを疑うべき10の症状について注意を喚起している。

1:原因不明の体重の減少
ダイエットもしていないのに10ポンド(約4.5キロ)以上も体重が減ったり、急に食欲が減退したりすることは、最も一般的ながんの初期症状だと医師は言う。米国癌学会(ACS)によると、これらの兆候はすい臓、胃、食道、肺のがんが疑われるとか。

2:いつまでも続く微熱
白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫の初期に見られる症状。

3:悪化する疲労感
1日のうち、3〜4時間程度の昼寝をしないと夜まで起きていられないほど疲れている人はがんを疑ったほうが良い。ACSの報告では、大腸がん・胃がんによる失血や、白血病に冒された場合にこういった症状が見られるという。

4:いつまでも皮膚疾患が治らない
皮膚の炎症や発疹などがなかなか快癒しないとき。クリーブランド病院でがんを専門としているデール・シェパード博士によると、頭皮にできた湿疹がなかなか治らず、検査したところ大腸がんが見つかった男性がいたという。

5:飲み込みにくい、声が枯れる
治らない唇の炎症、出血、口の痛みもしくは麻痺、慢性的なのどの痛みなどとともにこの症状が現れた場合、口腔がんの可能性がある。

6:口腔内の白斑
歯茎にできる灰色や白色の炎症はカンジダ症と間違われることが多いが、白斑症の可能性がある。必ずしもこの白斑が有害であるとは限らないが、その近くに口腔癌ができるケースが多々あるとメイヨー・クリニックが報告している。

7:排泄時の出血
尿に血を発見したときは尿路感染症だと思い込む人が多いが、実は膀胱がんかもしれない。血尿は軽視されがちであるため、病院に行ったときには既に手遅れの段階まで膀胱がんが進んでしまっているという症例も少なくない。同じように血便も、安易に痔と自己診断するのではなく、大腸がんを疑う必要があるという。

8:不可解な痛み
ACSによると、薬を飲んでも治らない頭痛は脳腫瘍の、原因不明の背中の痛みは大腸がんや卵巣がんの可能性がある。

9:皮膚が厚くなる、しこり
乳がんや、睾丸がん、リンパ節にできるがんは、皮膚が厚くなったり、しこりが感じられる。

10:ずっと続く原因不明の体調不良
「体調が正常だと断定できないようであれば、『なんでもない』と決めつけないでください」とシェパード博士は注意を促す。「早めに検査することで、その問題の原因ががんであるとわかれば、あなたの命を救うことができるのです」。