「年賀状作りは好きですか?」

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もう、11月ですか……。ということは、12月も間近。「師走」とはよく言ったもんで、年末の慌ただしさと言ったら半端じゃない。皆さんも骨身に染みている通りの状況ですよ! だからこそ、周囲からはこんな声も聞こえてくる。「もう年賀状、止めない?」と。
大胆な提案だと思いつつ、「それも悪くない」と賛同しかけの自分もいたりして。だって、面倒くさいんだもの……。

これ、世間はどう思っているのだろう? というわけで、このデータを参考にさせていただきます。ブラザー工業株式会社は年賀はがきの発売開始に合わせ、0〜12歳の子どもをもつ1,000名(男女500人)を対象に「現代の年賀状に関する調査」を実施したようです。

では、まず「年賀状を作っている時のあなたのお気持ちを教えてください」という設問から。
結果、「1年の節目だと感じる」と回答した人が90.3%となり、最も多い結果になりました。続いて「送る人とのつながりが感じられる(81.5%)」、「日本の良き文化を感じる(64.5%)」、そして「自分の家族とのつながりが感じられる(57.9%)」という声も寄せられた模様。年賀状作りを通して「人とのつながり」を感じ、「1年の節目」に行う“日本の良き文化”と実感している人が多いことが伺えます。

ただ、ぶっちゃけどうなんですか? 「年賀状作りは好きですか?」と、単刀直入に切り込んでみました。
……なるほど。「とても好き」もしくは「どちらというと好き」と回答した人は42.9%。一方で「嫌い」「どちらかというと嫌い」と回答した人が57.1%にものぼっており、年賀状作りに対してネガティブな感情を抱いている人の方が多いことが判明しています。

さて、早くも核心に触れていこう。「年賀状を作ることに対して、あなたの気持ちに近い方はどちらですか?」と、二択で迫ります。選択肢は当然、「楽しい」と「面倒」の2つ。
……そうですか。いや、はっきり言って予想通りです。「楽しい」(32.2%)よりも「面倒」(67.8%)と感じている人が、圧倒的に多いみたいなんです。

面倒だと、どうなると思います? 先回りで、こういう質問を用意。「あなたはこれまでに妥協して年賀状を作成したことがありますか」というクエスチョンで、心の奥を探ってみました。
……出ました。「年賀状作りを妥協したことがある」と回答した人は、全体の76.5%にも及んでいるという結果が出た! そりゃ、そうっスよね。私も、あるもの。内緒ですよ?

では「妥協したことがある」回答の人に、この質問。「あなたはなぜ、妥協してしまったのですか?」。
結果、上から「年末で時間がなかったから」(71.1%)、「デザインを工夫するのが面倒・大変だったから」(53.7%)、「工夫する方法がわからなかったから」(12.4%)というランキングになっています。
これ、納得の回答たちですよね。「面倒」「嫌い」とネガティブに感じがちな年賀状作りに年末の忙しさが拍車をかけた結果が、「妥協してしまった」という事態を招いているわけで。

一方、受け取る側の立ち位置としてはどうだったか? その観点でも、調査は行われています。まずは「2013年のお正月にもらった年賀状は何枚ですか」という設問を。
そうでしたか。平均して56.3枚という数値が弾き出されたみたいです。結構皆さん、受け取っているんですね……。
しかし、肝心なのは中身。「そのうち、どのような年賀状だったか覚えているものは、何割くらいですか?」と尋ねたところ、平均して2.98割という結果になったみたいです。枚数に換算すると、たったの16.8枚。いや、そんなもんでしょうけども、悲しい結果です……。

ここで、ハッキリさせましょう。今後の良き材料にしたいから。「もらって好感度が高い年賀状は何ですか?」。
さあ、上から発表いたします。1位「直筆で書かれたもの」(56.0%)、2位「自分へのメッセージが多く書かれているもの」(44.6%)、3位「家族やペットの写真を使ったもの」(43.0%)というトップ3になりました。
わかり切っていたけど、やっぱりです。好感度の高い年賀状にするためには、作り手の“手作り感”や“オリジナル性”が重要な条件なのです。

というわけで皆さん、今年も年末に大仕事が待っていますね!
(寺西ジャジューカ)