日台強化試合、陽岱鋼が有言実行  全塁打で台湾コーラふるまう

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(台北 10日 中央社)野球のチャイニーズ・タイペイ(台湾)と侍ジャパンの強化試合で9日、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)がホームランを放ち、球場では観客に対して陽がイメージキャラクターを務める「黒松沙士」がふるまわれた。ファンからは「もう1本!」との声が上がっている。

これは陽が7日にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上でファンに「約束する。ホームランを打ったら観客全員に黒松沙士をおごることを」と書き込んだことから行われた“粋な”はからい。「沙士」は独特の風味が特徴の炭酸飲料で、台湾では風邪をひいたら塩を加えて飲むともいわれる国民的商品。

きのうの試合で台湾は1回、大歓声に迎えられた陽がセンターバックスクリーン左横に飛び込むホームランを打ち放ち先制。SNSのファンページには「沙士が飲めるぞ!」などの喜びの声が投稿された。その後2回では日本に4点の大量得点を許し、8回で1点を奪うも巻き返しとはならず、2−4で日本に2敗目を喫したが、球場では約束どおり沙士が配られ、受け取ったカンを片手に写真を撮影するファンも。

陽は「有言実行できて嬉しい。ただきょうは惜しかった。チームはよいプレーをしているので、最後の1戦での勝利を信じている」とコメント。日台強化試合は今夜、天母球場(台北市)で第3戦が行われるが、ファンは2本目が飲めることを心待ちにしている。

(編集:齊藤啓介)