「分別吸い取りヘッド・クリーンキャッチ」(アーネスト)

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掃除機はなんでも吸い込んでしまう。箒なら分別してチリトリに集めることができるのだが、機械がやることは何かと歯止め、融通がきかないものだ。そこで、瓶の破片や虫などをうまく分別して掃除機の中に吸い込まないで掃除できる掃除機ヘッドがあるという。それもなんとペットボトルを利用するそうだ。どうやって分別するのだろう。

それは、「分別吸い取りヘッド・クリーンキャッチ」(アーネスト)。500ミリリットルのペットボトルを装着し、虫や危険なワレモノを掃除機で吸い込む際、自動分別する。あとは、ペットボトルに溜まったゴミをゴミ箱にポイすればいいだけだ。なかなか便利そうである。ただし、液体は吸い込まないこと、潰しやすい構造のペットボトルは使用できないそうだ。

いったい、虫やワレモノを分別して吸引できる仕組みはどうなっているのか。アーネストに聞いた。
「セパレーターで空気の流れを強制的に変えることで、吸い込んだものをペットボトルに落としています。また、セパレーター裏にフィルターを設け、空気以外が掃除機へ吸い込まれることを防いでいます」
そうかぁ、空気以外は掃除機本体に入らないようにフィルターをつけているならなるほど納得です。

ところで、虫やワレモノを分別せずに吸引すると起こる弊害は具体的にどんなことなのか。
「ワレモノは単純に掃除機を傷める原因になります。虫を掃除機へ吸い込んだ場合、掃除機の中で生きていたり、繁殖していないか不安にならずに済みます」
言うとおり、掃除機の中でゴキブリとかが繁殖しているのは嫌ですよねぇ〜。それから、殺虫剤の使えない場所、たとえば食事中、赤ちゃんが寝ている部屋などで飛び回っている害虫(特に粉を撒き散らす蛾など)の処理に効果的とのこと。

あと、掃除機について、とくに吸引力などで相性やお勧めのタイプはあるか。
「紙パック式、サイクロン式を問わず使用できます。ただし、排気循環式、コードレスタイプ、業務用などでは接続できないものもあります」
この点は購入の際に是非確かめてみる必要があるだろう。

ほかに分別して吸い込みたいものが個々人によっていろいろあるだろうから、同製品の可能性を様々試してもらいたい。
(羽石竜示)