イケメン武将隊に直撃！ 名古屋の食、文化、歴史のおすすめとは？
彼らは「名古屋おもてなし武将隊」といって、名古屋を世界一の観光都市にするべく400年前から甦ったイケメン武士集団！ 織田信長を筆頭に豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、前田慶次、加藤清正、そして陣笠隊の元気！、踊舞、立三、亀吉の計10名で、2009年から活動中だ。
ふだんは名古屋城で演武（パフォーマンス）を披露したり、観光客と触れ合ったり、テレビやラジオに出演したりしながら、名古屋の魅力をアピールするために大忙し。そして今回は、はるばる江戸までPRにやってきた信長さん、秀吉さん、家康さん、陣笠隊の元気！さん、踊舞さんに、さっそく取材！
信長 「わしは“きしめん”。戦国の世から、なぜ“きしめん”というかっちゅうと、細くて薄いじゃろ。戦国時代はな、戦ばっかりしておって時間がなかったんじゃ。早く茹でなくてはならん。じゃあ薄くしてみよ、ということであの薄さになったんじゃ。鳥のキジを使った汁をわしらはよく飲んでおったんじゃが、キジの汁に麺を入れたキジ麺から“きしめん”に変わったんじゃ」
なるほど〜。ウンチクまで語ってくれるとは、さすが信長さん。説得力あります。秀吉さんのおすすめは？
秀吉 「わしは“あんかけスパゲティ”が勧めでござる。なかなか最初はとっつきにくいやもしれん。しかし、ひとたび箸を入れたらな、もっちりとした麺にござってな。腹持ちもええし。特に麺の上にのってる、あんじゃな。ちと辛いと申すか…」
信長 「そうじゃな。ちとコショウ辛いものもあれば、肉の甘さもある。“あんかけスパゲティ”は、おなごの方が好きかもな。他にも“なごやめし”っちゅうたら、ひつまぶし、手羽先、八丁味噌を使ったみそかつ、味噌煮込みうどん、台湾ラーメン、小倉トースト…わしら、まことに毎日のように食しておる」
たしかに、名古屋は本当にグルメな街！ ちなみに踊舞さんは「小倉トースト」、元気！さんは「天むす」がおすすめとのこと。では家康さんは？
家康 「わしはな、“シロノワール”じゃ。名前は白、黒という意味のフランス語なんじゃ。黒っぽい焦げ目のついたクロワッサン生地のパンの上に、ソフトクリームがのっておるわけなんじゃ。アツアツ、そして冷たい。メープルシロップをかけると非常にうまいんじゃ。“なごやめし”とは公認されとらんけども、土着のソウルフードになっておる」
これもまた美味しそう！ この“シロノワール”は名古屋の「コメダ珈琲店」という老舗の喫茶店の人気メニューだとか。ぜひ現地に行って食べてみたい。
そんな食べ物はもちろんのこと、もうひとつ注目したいのが、11月24日まで開催中のイベント『やっとかめ文化祭』。これは名古屋の深い歴史、豊かな文化を発信していくイベントで、名古屋市内の歴史のあるところを実際に歩いて探索する“歴史まち歩き”や、狂言師が路上で突然、狂言をはじめる辻狂言など、名古屋に根付く伝統芸能をたっぷり堪能できるそう。
また、家康さんイチオシの「名古屋城」も忘れてはならない。空襲で焼失してしまった本丸御殿を、なんと150億円もかけて、当時あったままの姿に再建中なのだ。2018年の完成に向け、三分の一が今年5月に完成。一般公開されている。ちなみに2009年の復元工事着工から2013年の玄関・表書院完成までをまとめた貴重な映像が公式サイトでダウンロードして見られるので、ぜひチェックを！
それにしても「名古屋おもてなし武将隊」のみなさんの存在感といったら！ 話し方や振る舞いすべて、なりきり方がすごいし、しかも揃ってイケメン、ということで、すっかり圧倒されてしまった。チームワークもばっちりで、お互いツッコんだり、ボケたりのテンポのよいトークは楽しいかぎり。その様子を全部伝えられないのが残念……。これはぜひ、名古屋に行って一度、体感してほしい。どえりゃあ、おすすめ〜！
（田辺 香）
