【仕事】ブラック会社じゃなくても…「転職を考えるべき3つのポイント」
お金の「そうなんだ！」「本当？」といったいろんなヒントをファイナンシャル・プランナーの筆者が紹介します。
今回は「転職を決心するタイミングはいつ？」というお話。ブラックでない会社であっても、転職を考えるべきかもしれませんよ。
■私はいつ、転職をすべきか？
転職を悩んでいる人はたくさんいます。今は派遣やパートなので正社員を目指したいという人もいれば、正社員で働いているけれど、今の会社にもういたくない、という人もいます。
転職に積極的な理由がある人は活動にも力が入るのですが、ちょっと危ないパターンに「あまり不満はないけれど、実は転職を考えたほうがいいケース」というものがあります。
ファイナンシャルプランナーとして、また転職経験者として、皆さんに転職を考えるヒントをご紹介します（ちなみに、転職王とも称される山崎元氏に転職相談をして転職を決めた経験あり。あ、苗字は同じでも親戚じゃないですよ）。
■転職は3つのキーワードで整理しよう
まず、今の会社について、以下の3つのキーワードについて現状や将来の見込みを整理してみてください。
1「仕事の中身」
仕事の中身を考えてみます。ブラックな仕事を押し付けられているかどうかはもちろんチェックポイント。それだけでなく、自分として楽しい仕事か、スキルを伸ばしてくれる仕事か、いろいろ考えてみましょう。
嫌な仕事や気が進まない仕事を仕方なくしているのなら、転職できっかけが見つかるかもしれません。
2「職場の環境」
こちらもブラックかどうかが気になりますが、（A）職場の人間関係（パワハラ、セクハラはもちろん、よくない人間関係はストレスです）、（B）労働条件（残業時間が多い、サービス残業が強制される、有給が取れないなど納得のいかないことはないか）について整理してみるといいでしょう。
3「お金」
最後はもちろん「お金」です。もちろん年収は多いがいいに決まっていますが、「仕事や能力に見合うギャラか」という観点でも考えてみてください。
100万円のアップは無理でも数十万円のアップなら現実的に実現可能かもしれません。
■2つ問題アリならすぐ活動を
先ほどあげた3つの課題について、「不満アリ！」と考えられる項目が2つある場合は一度転職活動をしてみることをオススメします。仕事や嫌だし、パワハラはひどいなんていう職場なら、明らかに転職活動をすればいいですし、思い切り仕事をさせてもらえず、年収もいまいちなら、これも転職活動をしていいサインです。
このとき、会社は辞めずに転職活動をするのがポイントです。うまくいかなければ今の会社でもう少しがんばればいいし、ラッキーなことに転職先が見つかれば転職をすればいいわけです。転職はそれぐらいに考えればいいと思います。
また、「お金」に不満が生じている場合は、1つだけの不満であっても、一度転職活動をしてみることをオススメします。この場合は「仕事は楽しい」「職場の人間関係も良好」なので、一見すると転職活動をする必要がありません。しかし、逆に捉えると「安く働かされている（楽しいし、居心地がいい会社だから、いいだろう？）」ということでもあります。
こういう人はお人よしのいい人で、仕事もできる人だったりします。うまくいくと「仕事はもっと楽しく」「人間関係ももっとよく」「年収ももっと増える」転職活動が実現する可能性もあります。お金の問題は少しこだわってみることをオススメします。
■転職の相談は親でなく「友達の友達」に
アメリカでは「友達の友達」くらいの紹介が転職には多いそうです。友達の会社や友達の紹介だと、その友達のメンツもありますので、うまくいかないとき失礼にならないか無用な心配が生じます。その点、友達の友達くらいだと、ちょうどいい距離感というわけです。ときどき「転職考えているので、何かいいところあったら紹介して」と周囲にカミングアウトしておくといいでしょう（ただし、今の会社にはバレない程度に！）。
また、転職の紹介サイトなどを使ってみるのもひとつの方法です。自分の能力を客観的に評価するきっかけにもなりますし、思いもよらない求人にマッチングされることもあるからです（彼らもあなたを高い年収で転職させると、相手側から報酬をもらう仕事なので、あなたに負担は生じません）。ダメモトで登録してみてはどうでしょうか。
「自分は関係ないかなー」と思っている人ほど、やってみるといい縁がみつかったりするものです。あまり転職に力を入れすぎる必要はありませんが、少し余裕があるときに、転職についてまじめに考えてみるのはどうでしょう。いい転職がみつかるといいですね。
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