金正恩氏の元交際相手、銃殺理由で新説
北朝鮮の金正恩第1書記が、元交際相手の歌手、玄松月さんらを公開銃殺したという情報が流れていることについて、当初は玄さんらがわいせつなビデオを製作、販売したとしたことが原因とされたが、米国の自由アジア放送（RFA）はこのほど、玄さんが過去に金第1書記との密会の事実を周辺に漏らしていたことが原因だとする新説を伝えた。朝鮮日報（電子版）がRFAの報道を引用して報じた。
玄さんは「普天堡電子楽団」に所属する美人歌手で、金第1書記が李雪主夫人と結婚する前に交際していたとされる。玄さんらはわいせつなビデオを撮影、販売したとして、先月17日に逮捕され、同20日に公開銃殺されたと伝えられる。
新説によれば、真の銃殺理由は、玄さんが金第1書記と交際していると周囲に漏らし、それを証明するために、平壌市内の「高麗ホテル」での密会場面を盗撮したことだという。
北朝鮮の国家安全保衛部が芸能関係者のわいせつ物疑惑を調査した際、偶然にも密会写真の存在が明らかになり、玄さんが逮捕されたとされる。しかも、わいせつ物疑惑で玄さんは当事者ではなく、疑惑を国家安全保衛部に告発した側だったが、問題写真の発覚で、告発者の玄さんまで緊急逮捕されたとの説だ。
RFAは「玄さんは自分の容疑が何かも知らないまま連行され、数日後に銃殺されたとの消息筋情報がある」と報じた。（編集担当：宮城英二）
