中国大手検索サイト「百度」の尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題について議論する掲示板に「もしも日中が戦争になったら日本文化をボイコットできるか?」というスレッドが立てられた。スレ主が提起した仮定の質問に対して、中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

 反日思想を持つユーザーが多く集まる掲示板のためか、「日本に文化なんてあったか?」、「戦争になる前からすでにボイコットしていますけどね」などのコメントが比較的多く寄せられた。

 また、「国がそうするよう求めるならそうする。たとえ日本の物が大好きでも。何の躊躇もせずに日本の物を捨てるさ!」と愛国心たっぷりのユーザーや、「日本文化ボイコットを堅持し、日本の技術を学ぶことを堅持する!」と非常に都合の良いコメントも。

 しかし、比較的冷静な意見もあり、「文化に国境はない。ボイコットなんて意味がない。盲目的に崇拝しなければそれでいい」という主張や、「文化と政治は別物だ」、「文化のボイコットとは自分を愚かにする行為」などのコメントが寄せられた。

 愛国反日的な掲示板でも、このような冷静なコメントがあるところに、中国人ネットユーザーの幅の広さがうかがえる。

 中国では今でも日本製品などの排斥を呼びかける声が存在し、そうした声ばかりがクローズアップされがちだが、ネット上を見る限りではあくまでも一部のユーザーが主張しているに過ぎないようだ。(編集担当:畠山栄)