さて、オフィスでの八卦掌は、死角からの攻撃がポイントだ。

相手の攻撃を回転してかわし、そのまま肘打を相手の後頭部に入れる。
相手からは見えない攻撃なので、何かがぶつかっただけと主張できる。


しかし八卦掌は相手をかわすのが得意な拳法だ。よほど相手が悪質でなければ、かわすだけにした方が良いだろう。

次に紹介するのは形意拳だ。
映画『グランド・マスター』では、ゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー)の敵となるマーサン(マックス・チャン)が用いる拳法だ。


形意拳の特徴は「直進」だ。八卦掌の「回転」とは対称的に、すばやく直線的に攻撃する。映画では、チャン・ツィイーの回転攻撃とマックス・チャンの直進攻撃がせめぎ合い、かつてなく緊迫したアクションシーンが楽しめる。


形意拳の技の一つ「跳歩崩拳」は、遠くから一気に距離を詰める技で、オフィスでも瞬間的に移動したい時に使える。




仕事では、例えば遠くの電話を素早く取ることにも使えるだろう。


最後に紹介するのは、主人公イップ・マン(トニー・レオン)が使う詠春拳だ。


ブルース・リーも学んだ詠春拳は、トラッピングと呼ばれる、相手を誘導して罠にかけ、身動きを封じて“からめ捕る”技法が特徴だ。日常生活では、例えば恋愛において、イケメンをからめ捕る事も可能だ。





詠春拳でイケメンの両手を封じこめてしまえば、あとは自由に扱える。
本当は好きなくせに、シャイなため激しく抵抗するイケメンを捕まえるのに有効だ。

映画でも、チャン・ツィイーはトニー・レオンと戦いつつも、愛してしまう。


チャン・ツィイーの愛は、妻を愛するイップ・マンを困惑させる。

この映画はアクション映画でありながら、恋愛映画としても楽しめる。特に、イップ・マンを好きなのに素直になれず戦い続けるチャン・ツィイーの姿は、ツンデレな女性を好きな男性にはたまらないだろう。

さて、今回の「中国武術を日常生活で使ってみた」はいかがだったろうか。
動画でも簡単にまとめているので、ご覧いただきたい。

映画『グランド・マスター』を参考に中国拳法を日常生活で使ってみた!


今回ご紹介した拳法以外にも、映画では「洪家拳」というユニークな構えの拳法も登場する。


中国武術の種類の多さに加え、雪や雨のシーンといった情景の多さもこの映画の魅力だ。
拳法と情景が多彩に組み合わさり、様々な映像美を堪能できる。


映画『グランド・マスター』は、5月31日(金) から公開される。
この映画を知るには、まずは公式サイトをチェックしてみよう。

■関連サイト
映画『グランド・マスター』公式サイト



※冒頭の調査(※1)とは、厚生労働省の個別労働紛争解決制度施行状況の統計情報と、日本民営鉄道協会による駅員や乗務員への暴力行為の調査を指します。

※長澤奈央プロフィール
女優としてドラマ・映画・CMにて活躍中。8月発売Vシネマ「忍風戦隊ハリケンジャー10years after」野乃七海・ハリケンブルー役出演。オフィシャルHP

※男性役/末野卓磨 写真・動画/古屋和臣 企画・文章/谷口マサト
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