ロート製薬は、化粧水売上げ個数ナンバーワンを誇るスキンケアブランド「肌研(ハダラボ)」の「極潤(ゴクジュン)」シリーズを一斉リニューアルし、コマーシャル展開には山下智久、前田敦子を起用している。

写真拡大

 紫外線が気になる春夏シーズンは、1年の中で最も肌の手入れが入念になる季節。各化粧品メーカーからも、スキンケアアイテムの新作やリニューアル商品の登場が相次いでいる。

 そのような中、ロート製薬 <4527> は、化粧水売上げ個数ナンバーワンを誇るスキンケアブランド「肌研(ハダラボ)」の「極潤(ゴクジュン)」シリーズを一斉リニューアル、新発売している。

 「肌研」は肌研究を重ねてきた同社の研究室で、「パーフェクトシンプル」のコンセプトのもと、あらゆる無駄をそぎ落とし“肌に良い成分”を厳選して開発したスキンケアシリーズ。2004年の発売以降、今までにない化粧水の価値観で市場にインパクトを与え、ブランド認知率は約80%、インテージSRI調べによると、化粧水市場では売上個数ナンバーワンとなり、国内を代表するスキンケアブランドへと成長している。「分かりやすいデザインや化粧水の詰め替えパウチ、プラスチックボトルは登場当時は異色でしたが、今では化粧水のスタンダードとなっています」と担当者。今回のリニューアルしている「極潤(ゴクジュン)」は新・ヒアルロン酸を配合することで、より特徴のある使用感に生まれ変わっているという。「「極潤」だからできる、潤いの実感を、更に進化させたい」という想いで処方改良を行いました。量的な保湿力だけでなく、保湿の「時間軸」に着目。量的な保湿力に加え、ヒアルロン酸が肌に入っていく瞬間や肌にとどまる時間までこだわることが、潤いの進化であり、極潤にふさわしい潤いの質である」という答えにたどり着き、ヒアルロン酸が肌にスッと馴染む瞬間をより感じてもらえるような、とろみ感と馴染み感のギャップを大きくする処方を開発しました」と語る。

 また、コマーシャル展開には山下智久、前田敦子を起用。「男性にも幅広く使用されている「極潤」だからこそ、男性の起用を考える中、山下さんの魅力、親しみやすさが「肌研」ブランドの新キャラクターとしてふさわしいこと、あの肌になりたい!と男女問わず誰もが思うくらいの美しい肌の持ち主である事から、この度の起用に至りました。また老若男女から親しまれている前田さんの、新たな一歩を踏み出している姿勢と、「肌研」ブランドがリニューアルするというコンセプトが合致したことにより起用。彼女の持つ強い意志が、「肌研」の媚びないパーフェクトシンプルのコンセプトにもぴったりはまると考えています。なお、前田敦子さんが化粧品のコマーシャルを担当するのは初めてですし、「肌研」のコマーシャルで男性俳優と女優が共演するのは、今回が初めてのケースになります」と担当者。人気スターを2人同時に起用した事で、大きなインパクトを残しコマーシャル展開を狙っているようだ。

 昨年、富士フイルム <4901> も、エイジングケアを目的とした「ASTALIFT(アスタリフト)スキンケアシリーズ」のコマーシャルでは、松田聖子、小泉今日子などを起用し、話題を呼んでいた。またカネボウが販売しているスキンケアシリーズ「潤(うるり)」のコマーシャルには、おネエ美容家として活躍中のIKKOが出演、おすすめの使い方なども公開している。

 スキンケアシリーズは低価格化それに伴い多くのブランドが登場していることで、消費者は選択肢が多くなった利点とともに、選ぶ基準も難しくなってきている。ブランドイメージを訴求するタレントを起用することも、認知度を高めるだけでなく、購入率を伸長することに直結するのかもしれない。(編集担当:宮園奈美)