「スライダーだった。低めの外側を狙った。少しだけ高くて内側に行ったと思った。そして彼は、それを素晴らしいスイングで打ち返して、それがグラウンドの外まで飛んだ」

ダルビッシュは8回を投げて9奪三振、被安打4で1失点、無四球だった。

ロイヤルズにいた2009年にアメリカンリーグ・サイ・ヤング賞投手になったグレンキーは、同等の投球をしていた。彼はレンジャーズ打線を相手に8回を投げて、被安打5で1失点、8奪三振で無四球だった。

5回の先頭打者だったネルソン・クルーズがヒットで出塁し、デビッド・マーフィーの打席でのヒットエンドランで三塁に進んだ。ジョバニー・ソトのライトフライはタッチアップには充分で、トリィ・ハンターの強くて正確な送球をかいくぐって、スライディングしたクルーズはホームインした。

6回に、マーク・トロンボにセンター前ヒットを打たれるまで、ダルビッシュは1安打しか与えていなかった。ピンチランナーのピーター・ボージャスは、クリス・アイアネッタのシングルヒットでサードまで進んだ。

驚異の新人マイク・トラウトを、内角高めのファストボールで三振に取った後、エルビス・アンドロスに飛んだハンターのゆるい内野ゴロの間にボージャスは得点した。ダルビッシュはアルバート・プホールズを内野フライにとって、その回を終わらせた。

「今日の彼は、私が今まで見てきた中で、間違いなくベストだった」ハンターはダルビッシュについて言った。ダルビッシュはエンゼルスを相手に5回先発して、3勝1敗、防御率4.33だ。「グレンキーも、素晴らしい投球をした。ダルビッシュは本当に良かった。彼はカーブボールを投げたし、鋭いカッターと緩いカッターを投げた。スライダーは効果的だった。それに彼は、ストライクを投げてきた。僕は、ストライクを投げてくる彼には、慣れていないんだ」

8月6日のボストン戦で好投してから、ダルビッシュは7回連続で最低でも6回2/3以上投げていて、彼の防御率は4.57から3.90になった。

三回の先頭打者だったエリック・アイバーが四球で塁に出て、アイアネッタのヒットでワンアウト1,3塁になった。しかしトラウトを三振に取り、ソトがセカンドへ投げてアイアネッタをアウトにして、ダブルプレーになった。

「最初のは」ダルビッシュはトラウトから取った大きな三振を思い出しながら言った。「いろんな球種を使ったんで、それで取れたんだと思う。2つ目の三振は、フォーシーム・ファストボールを内角の高めを狙って投げた。ツーストライクから、右打者に対してそんな球を投げようとは考えたことがなかった。もしミスをしたら、打たれてしまうから」

「ソトが(マウンドに来て)”内側のフォーシーム・ファストボールで行こう”って。で僕はOK、だけど高めだよって。フォーシームは彼の選択で、高めっていうのは僕の考え」

ダルビッシュは8回の最後を三振で終わらせた。

「結果はとても良かったけど」ダルビッシュは言った。「でもコントロールとかの内容は、決して良いものではなかった」

日本から来たその男は、完全主義者に違いない。

参考記事:Beltre's big blow finishes what Darvish starts By Lyle Spencer / MLB.com | 9/21/2012 2:16 AM ET
http://texas.rangers.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_09_20_texmlb_anamlb_1&mode=recap&c_id=tex