すこしだけ野球をして、春の日本の風情を楽しみ、ゴールデン・ウィークには帰って行ったブラッド・ペニー。どうしているだろうか、ソフトバンクファンならずとも気になるところだ。

「右肩が痛い」と訴えたが、日米の医師が検査しても「異常なし」。

医師でさえ痛みの原因を見つけることができないほどの深刻な病に苛まれて、彼はさぞや苦しんでいるに違いない、と思いきや、5月中にはサンフランシスコ・ジャイアンツ=SFと契約した。

以下、マイナー、メジャーを含めた2012年の日米成績。

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ティム・リンスカムが不調、投手不足に悩むSFは、6月29日にメジャーにペニーを昇格させた。中継ぎ投手としての成績。

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起用されてから3試合は無難に抑えたが、7月は出れば打たれる状態。いい気味、いや気の毒なペニーは、たまらずマイナー落ちしたが、9月に枠が広がるとともに再昇格し、以後4試合は無失点。もちろん、重要な場面では投げていない。

長い髭を生やしているのは、チームメイトのセルジオ・ロモの真似をしたのだろうか、それともソフトバンク関係者の目から逃れようとしたのだろうか。

昨年、同じようなだらしない成績を残したAJバーネットは、ニューヨーク・ヤンキース=NYYからピッツバーグ・パイレーツ=PITに移って、15勝を挙げている。ペニーにもその可能性はあるかもしれない。

しかし例の「原因不明の右肩の痛み」が出てくるようなら、彼の前途は暗いだろう。一説によるとそれは「不摂生」あるいは「調整不足」などという“病名”のようだ。

謎の病気にかかった気の毒なペニーの完全復帰を願ってやまない。