韓国メディアはこのほど、ロンドン五輪の競泳男子200メートル自由形で、韓国の朴泰桓(パク・テファン)選手が獲得した銀メダルが偽物だったと報じ、申し訳なく思った国際オリンピック委員会(IOC)は、メダル授与式の際に韓国国旗を中国国旗の上に掲揚したと報じた。香港メディアの鳳凰網が21日付で報じた。

 7月31日、競泳男子200メートル自由形で韓国の朴選手は中国人選手と同タイムで銀メダルを獲得した。メダル授与式では中国人選手と同じ「銀メダル」を首に掛けていたが、韓国メディアは「朴選手が受け取ったのは偽物だった」と主張。

 韓国の関係者によると、授与式の2日後にIOCは朴選手に対して、授与したメダルが偽物であり、本物のメダルと取り換えるよう通達し、その後、朴選手は本物のメダルを受け取ったという。

 IOCは通常、メダル紛失や万一の事態に備えて「偽物のメダル」を用意しているが、今回朴選手に授与された物が「偽物のメダル」にあたるというが、朴選手が受け取った「偽物のメダル」は重さ、色、形すべてが本物と同じだったという。朴選手は本物のメダルと思い、口にくわえるポーズを取り、現場にいた韓国人記者たちにも触らせていた。

 記事はIOCが受賞式の際、韓国国旗を中国国旗よりも上に掲揚したのは朴選手のメダルが偽物であったことを申し訳なく感じたからだと報じた。(編集担当:及川源十郎)