もっとも、橋下氏の女にまつわる噂はこれだけではない。今では女の趣味から政治方針まで嘲笑する声も飛び交っているのである。
 「北新地のホステスの他にもミナミの料亭の女など橋下サンには、女の噂が絶えなかった。秘書タイプの良妻賢母型が好みと見られていたが、実際は口の派手な美女が好みだった。市議会関係者の中には、『一期限りで市長を辞し、国政参加を臭わせていたが、これではその野望も完全についえた』と話す者もいるほどなのです」(市政記者)

 そのため、今では橋下氏がこの不倫スキャンダルで負った代償は、「あまりに大きかった」と見る向きも多いのだ。
 「労組や市役所の男性職員らは、『元がヤンチャだから仕方がない』と小バカにしているが、女性職員の批判はもっと凄い。『ウチのトップは変態やん』『気色悪い』『奥さんと子供が可愛そうや』など、拒絶に近い文句が飛び交っています」(市役所関係者)

 実際、こうした女性からの風当たりは凄まじく、今後さらなる波紋を広げる可能性も高いのだ。
 というのも醜聞発覚後に、橋下氏は内容がおおむね事実であることを認め、「妻にとって最低の夫。子供にとって、これほど最低な父親はいない」と会見したが、夫人の怒りは凄まじく、「今後、家庭内で新たな火種が発生する可能性も高まっている」(前出・市政記者)というのである。

 また、今回の騒動は当然ながらその政治姿勢に多大な影響を及ぼしている。
 在阪政治部記者が言う。
 「今回の醜聞は首長レベルならともかく、国政を狙う身にとっては致命傷。『大阪維新の会』は、次期総選挙の“台風の目”と呼ばれているが、もし橋下氏の家庭が崩壊するようなことがあれば、小沢新党や民主、自民なども二の足を踏む。対応次第で今後の舵取りが難しくなっていくはずなのです」

 また、『大阪維新の会』関係者もこうボヤく。
 「政治家転身前の過去の艶聞とはいえ、このタイミングはマズすぎる。女性票が離れ、維新の会のイメージダウンに繋がることは間違いありません」

 気になるのは今後、これらの怪情報を上回る新たなスキャンダルが炸裂するかかだが、これには民主党関係者がこう回答している。
 「今回の女性の“告白”はいわばジャブで、この後にも隠し玉が用意されているとの話がある。ただ、それが放たれるかは橋下市長次第。なぜなら今回の黒幕は、関西財界ともいわれているからです。反原発から再稼動へ。加えて消費増税と地方税を巡る橋下市長の一連の政策転換が是正されるかが、カギとなるはずです」

 コスプレ不倫の橋下氏には、茨の道が待っている。