日本国産イージス艦・あきづき型汎用(はんよう)護衛艦が3月14日に引き渡し式と自衛艦旗授与式が行われた。さらに3月16日にはスターリングエンジン(AIP)採用の潜水艦・けんりゅうが正式に自衛隊に引き渡しされ、3月21日には繊維強化プラスチック(FRP)製の掃海艇・えのしまが部隊に加わった。3月に世界最先端の3隻の新艇が日本海上自衛隊に加わり、日本の海上戦闘力の改革は、すでに技術面、戦術面ともに大きく進展した。中国網日本語版(チャイナネット)は16日、「海上自衛隊が続々と新艦を配備し、防衛から攻撃に転換傾向にある」と報じた。以下は同記事より。

 ■世界最先端水準の装備

 公開資料によれば、海上自衛隊には各種艦艇が200隻ほど装備されている。これには、水上戦闘艦130隻超、うち大型艦50隻以上、潜水艦19隻、支援艦艇など60隻あまりが含まれる。主な戦闘艦のほとんどは1980年代に配備され、ほかの海軍強国と比較しても航空母艦と原子力潜水艦が欠けているだけである。

 軍事評論家は、海上自衛隊に対し、掃海能力は世界最高、対潜能力は米国に次ぎ、全体的な作戦能力は欧州諸国の軽空母艦隊を凌(しの)ぎ、近代型艦艇のトン数ではドイツ、イタリアを圧倒し、米国、ロシアと比べても遜色がないレベルと評価している。

 なかでも、日本海自の合計19隻の潜水艦部隊は神秘的だ。「非核3原則」の制約を受け、日本では原子力潜水艦を開発できない。そこで通常動力型潜水艦に技術を凝らし、「通常動力で原子力に対抗」しようとしている。例えば、配備されたばかりの潜水艦「けんりゅう」は排水量4100トン、AIPシステムで連続3週間から4週間の潜行が可能、騒音は100デシベル以下に抑えられ、世界最強の米国潜水艦シーウルフだけにわずか譲っている。

 日本は長い間、年1隻ずつ旧艇と新艇を更新する編制策を採用している。こうすることで現役艇は技術レベルを一流に保つことができるだけでなく、更新頻度も世界トップで安定維持が可能だ。(つづく 編集担当:米原裕子)