住宅用一酸化炭素警報機『ストーブ見張り番(JF-EDCO1)』(フォースメディア製)。11月下旬販売開始、実売想定価格6980円。

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東京も寒くなってきた。朝、イヌと散歩していると寒さの訪れを肌で感じる。で、これからは例年通り暖房器具に頼る生活に入るわけだが、今年は「節電」のため、電気ではなく石油ストーブ、石油ファンヒーターの需要が増えそう。そこで、心配されるのが不完全燃焼による一酸化炭素中毒。そうならないためにはどうすれば。こまめに換気すればいいのか。

換気はとても大事で、是非やるべきことだと思うが、いつどのタイミングですればいいのか。いつも窓を開けっぱなし、換気扇を常時回すというのも、効率が悪い気がする。つまり、一酸化炭素が発生したときにやればいいのだが……

そんな要望に応えるべく、一酸化炭素警報機というものがある。今回はその中から住宅用として開発された『ストーブ見張り番(JF-EDCO1)』(フォースメディア製)を取り上げてみる。11月下旬販売開始で、実売想定価格6980円。価格はお手ごろだ。では具体的な中身はどうか。

単3形アルカリ乾電池×3が電源で、付属の取り付け用木ねじ、アンカープラグで天井に近いところに設置すればオッケー。設置で業者に依頼する必要はない。
・動作中は緑LED点滅
・一酸化炭素検知時には警報音(3mの距離で85dB以上)と赤LED点滅
・電池残量が少なくなると黄色LEDとアラーム音
という仕組み。
空気中の一酸化炭素濃度が0.007%から検知する。ちなみに、0.02%になると2〜3時間で前頭部に軽度の頭痛、0.16%が20分間で頭痛・めまい・吐き気、2時間続くと死亡、さらに濃度が0.32%だと30分で死に至るという。
怖い、怖い。

さて、この『ストーブ見張り番』。従来の一般的な一酸化炭素警報機と比べ、何が異なるのか。
「日本国内では一般的な製品というのがほぼ存在しないので、米国や欧州のものと比べると、機能的にはほとんど違いはありません。強いて言うなら、日本製のセンサーを使用していることです」(フォースメディア)

同社が一酸化炭素警報機を発売した背景は今冬の節電による石油ストーブ需要を見込んでのことだが、それ以外にも理由がある。
「信頼のおける国内メーカ品がほとんど販売されておらず、あってもとても高価だったりします。加えて、一般的な電器店などの店頭には並んでいません。このように現状ではふつうの人が購入するには困難と考えたため、大手量販店、ネット販売店などで販売する製品を開発したわけです」
いわれてみれば確かに、一酸化炭素警報機って一般的ではないかも。

使用にあたっては、
「一酸化炭素ガスは空気より軽いため、室内であれば天井付近からたまっていきます。したがって、警報機は天井付近に設置することで、より早く警報を発することができます」とのこと。

今年はエネルギー使用と安全、安心が問われた年。暖房器具の使用も、しっかりとした安全対策のもとで使ってください。
(羽石竜示)