ヘッドライトになが〜いカールしたまつげ

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ハロウィーンも終わり、早い足取りで秋から冬へ近づいていくシカゴ。
「とっとと片付けてくれ〜」と思うものの、大人も子供もハロウィーンで盛り上がったのだろう、家のデコレーションを始末したくない家の庭に、フェイク墓地やスカルがゴロゴロしている。
「ジャック オー ランタン」としてパンプキンを彫り、すたれて崩れているオレンジ色のカボチャをたくさん見かけるのもこの時。

そんなハロウィーン後の信号待ちで出会った車。なんとヘッドライトになが〜いカールしたまつげが付いていた。かわいい!! ディズニー映画の『カーズ』に出てきそうなキャラクターに出来上がっている。

「あっ、あなたの車もハロウィーンで仮装したまんまなのね」と思ったのだが、どうやらこれはハロウィーンとは全く関係ない仮装どころか、普段でもこのまんま、まつげを付けた車らしい。
子供の頃からヘッドライトを目にたとえた絵本なんかを見てきているので違和感はない。
車にもよるのだろうが、まつげがパッチリがついたミニ・クーパやビートルなどは心底かわいいと思える。

付け方はいたって簡単なようで、3Mの強力な両面テープで付けるだけ。しかし車種や年代によってヘッドライトの形や大きさが異なるので、購入前の確認は必須(そもそも、米国居住地により、ナンバープレート付近へのアクセサリー? 禁止令が出ている場合もある)。
もっと目をパッチリ、目力をアップさせたい人向けにアイライナーまである。キラキラ光るタイプや真っ黒のしっかりした線を出せるタイプなど揃っているのも面白い。

マツゲがあるんだから、ヒゲもあって当然。というのでつけヒゲもある。
ヒゲひとつで、普通の車が男性的なイメージに作り上げられ、マッチョなキャラクター車の誕生になる。

ヒゲの素材は水にも汚れにも強いアクリルを使用。嵐にあったとしても、その後雨が止んで運転している間に自然乾燥できるので、つけっぱなしオーケー(付け方もとっても簡単でワイヤーでくくりつけるだけ)。

これらのアクセサリー? を付けることによって、自分だけの自分の車が確保できる、と同時に広い駐車場で目につきやすい点でも嬉しい。今までのスッピンな車以上に、自分の車に愛着を持てるようになり、安全運転をするようにもなるらしい。

道行く人の目に止まり、手を振ってくれたり、親指を揚げてくれたり、笑い出したり、と他人にもちょっとの楽しさを分けてあげることもでき、運転にも気を配るようになる、ということだ。

気になるお値段は、つけマツゲ20ドル(およそ1600円)、つけヒゲ40ドル(およそ3200円)。
(シカゴ/あらた)